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「第47回STORMジャパンオープンボウリング選手権」本日4日間の日程を終了しました。
国内最大のボウラーの祭典「ジャパンオープン」、1300名近いプロアマがワンフロアで世界最大のレーン数を誇る稲沢グランドボウルに集合、栄冠を目指して戦う中、最終日は朝方までの雨も上がり、晴れやかな秋の青空の下にたくさんのギャラリーが朝から列をなして会場に詰め掛けました。
進行は、アマチュア選手4名もしくはプロアマ混合の4人チーム戦、ダブルス戦とシングルス戦は男子マスターズ、女子クイーンズ出場の切符を掛けたオールエベンツという個人戦のスコアを兼ね、楽しさの中に真剣勝負をも兼ねる形式は例年通り。そして男子マスターズ、女子クイーンズへの出場権を獲得後は予選、準決勝と進行、最終は決勝ダブルエリミネーション、男女それぞれ1度負けても、敗者復活戦に回って、2回負けるまでは上に行ける、ジャパンオープン名物のシステムです。
その決勝ダブルエリミネーションのクライマックスである3位決定戦〜優勝決定戦にコマを進めた男女各3名は、男子、福満 亮選手(西肥シルバーボウル)、斉藤祐哉(49期 No.1233 桜ヶ丘ボウリングセンター)、斉藤琢哉(48期 No.1193 伊勢原ボウリングセンター)、女子、藤原聖佳選手(アカフーボウル)、入江菜々美選手(名古屋グランドボウル)、石田万音(55期 No.599 アルゴセブン/ハイ・スポーツ社)でした。
まずは男子3位決定戦、斉藤祐哉 vs 斉藤琢哉、左投げ同士、そしてプロボウラー一家・斉藤家の長男次男の兄弟対決。兄・祐哉からのスタートで両者ストライク、しかし祐哉の2フレはスプリット、琢哉はスペアカウントからその後ストライクを重ねていち早くリード。祐哉はスペアカウント後、4フレから立て直しますがダブル止まり。4thまで伸ばした琢哉が3マークリードで終盤に入ります。8フレで琢哉のストライクが切れたところで追いつきたい祐哉でしたが、9フレファウンデーションで7番ピンに嫌われ、残念ながら追いつかず、琢哉の逃げ切り勝ちとなりました。
続いて女子3位決定戦、入江菜々美選手 vs 石田万音、石田からのスタートはスペアカウント、入江選手はストライクでした。2フレはその逆、石田の3フレはダブルならず、序盤に痛い薄目からの2-10スプリット、しかし石田これをカバーします。出だしは互角で中盤、先にダブルを持ってきたのは入江選手、石田はボールチェンジしして仕切り直しのはずが、今度は厚めからオープン、続く5フレはなんと7-10という試練に。その後、石田目覚めたか、6フレにストライク、そしてダブル、ターキーにして入江選手が足踏みのところ、半マーク差まで追い上げますが、9フレ、またしても薄めのスプリット再びの悪夢。終盤、入江選手もストライクが切れますが、石田の10フレ2投目はジャスト9で一歩及ばず、入江選手の勝ち上がりとなりました。
男子優勝決定戦、福満 亮選手 vs 斉藤琢哉、再度左投げ対決です。斉藤からのスタートで両者ダブル、3フレに一呼吸も両者同様。
4フレ、両者ストライク、ダブルにしたのは斉藤でした。折り返し、斉藤はターキーに、福満選手はダッチマン気味、奇数レーンが合わない様子、斉藤2マークリードで終盤に入ります。
なんとしても勝って再優勝決定戦に持ち込みたい斉藤、8フレストライク。しかし福満選手もストライク。9フレ、斉藤ダブル、福満選手もダブル、差はそのままで10フレに突入しますが、斉藤は危なげなくパンチアウトして再優勝決定戦になります。
再優勝決定戦、先のゲームスコアはノーカウント、この勝負で勝った方が優勝となります。福満選手からのスタートで両者ストライク、そして両者ダブルに。
ターキーにしたのは斉藤、小さく吠えます。そして4thにして更に吠えます。失投しないように落ち着いて丁寧にと心掛けたという斉藤はそのままストライクを重ねていきます。斉藤よりライン取りを内側に取った福満選手でしたが、ちょっと先が合わないか、ダブル後はストライクに恵まれずに折り返します。斉藤のストライクが切れたのは7フレ、このまま逃げ切れるかというところ、福満選手が6フレから合わせてダブルで追い上げます。しかし福満選手はターキーならず、斉藤が終盤も穴を開けずにしっかりゲームをまとめ、自身通算4勝目を2023年のKUWATA CUP優勝に続いてまたビッグタイトルで飾りました。
最終は 女子優勝決定戦、藤原聖佳選手 vs 入江菜々美選手、両者ストライクから入江選手がダブルにします。しかし藤原選手、2フレこそ厚目4番残りでしたが、3フレからしっかりアジャスト、ストライクを重ねます。逆に入江選手はスペアで凌ぐ展開に。藤原選手は5thまで繋げ、8フレでストライクが切れたところ、なんとか追いつきたい入江選手でしたが、9フレに無情の7-10で万事休す、藤原聖佳選手がジャパンオープン女子優勝の座を勝ち取りました。女子アマチュア選手の優勝は大会史上6人目とのこと、これからもボウリングを楽しんでいきたいと話した笑顔が素敵でした。
ジャパンオープンは全国からボウラーが集まる大会、そこには戦いの場のみならず、遠方のボウリング仲間や先輩・後輩、或いはかつてのライバルや仕事仲間との久しぶりの再会の場でもあります。
「また来年、ここで会えるかな、会おうね!」という約束と、みんなで頑張った余韻と共に、”お祭り” は閉幕しました。また来年、よろしくお願いします。
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